現代アートが鑑賞できるおすすめ美術館15選【日本全国】
現代アートを鑑賞したいと思ったら、美術館に行くのがおすすめです。現代アートを鑑賞できる美術館は都内でだけでなく、全国各地にもあります。そこで今回の記事では、現代アートが鑑賞できる日本の美術館をエリア別に紹介していきます。
現代アートが鑑賞できる日本の美術館15選
ここでは、現代アートが鑑賞できる日本の美術館を15個紹介します。
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東北エリア
ここでは東北エリアの現代アートを鑑賞できる美術館を見ていきます。
青森県立美術館
広大な大地の上にどっしりとそびえ立つ青森県美術館。現代的で繊細なデザインの青森県立美術館は、隣接する縄文時代の集落跡「三内丸山遺跡」から着想を得て設計されました。
コレクションは奈良美智や棟方志功など青森県出身のアーティストの作品から、シャガールやピカソなど海外作家の作品も鑑賞することができます。
数ある作品の中でも、奈良美智が制作した立体作品「あおもり犬」が有名です。高さ8.5mあるこの作品は、三内丸山遺跡の地中から出できた犬を表現しています。写真を撮ったり、後ろから眺めてみたりなど、アートを楽しめるスポットとなっています。
青森県立美術館の基本情報 | |
住所 | 青森市安田字近野185 |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎月第2、第4月曜日 (この日が祝日の場合は翌日)
※10/3〜11/22まで長期休館中 |
入館料 | 一般:510円
大学生・高校生:300円 中学生・小学生:100円 |
公式HP | https://www.aomori-museum.jp/ |
十和田市現代美術館
アートによる街づくりプロジェクト「Arts Towada」計画の拠点として開館した十和田市現代美術館。アート作品のための家というコンセプトのもと、西沢立衛により設計されました。展示品ごとに部屋が独立しており、アート作品に合わせた建築空間を演出。新しい展示室に入るたび、新鮮な感覚でアートを楽しむことができます。
中だけなく、屋外には「アート広場」が設けられ、チェ・ジョンファの花で覆われた馬のモニュメントや草間彌生の水玉をまとった、カボチャ、少女、キノコ、犬たちの8つの彫刻群が立ち並びます。アートが広がる広場は、大人だけでなく子供も楽しめる空間となっています。
十和田市現代美術館の基本情報 | |
住所 | 青森県十和田市西二番町10-9 |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜(休日の場合は翌日)、年末年始 |
入館料 | 1,800円(企画展閉場時:1,000円) |
公式HP | https://towadaartcenter.com/ |
関東エリア
ここでは関東エリアの現代アートを鑑賞できる美術館を見ていきます。
東京都現代美術館
2019年3月にリニューアルオープンした東京都現代美術館。長い改修工事を終え、新たなサインの設置や、木場公園側のアプローチを軸としたパブリックスペースの整備、美術図書室の改装など、これまで以上に親しみやすい美術館となりました。
5,000点にも及ぶ収蔵品から構成される常設展「MOTコレクション」では、コレクションの中からテーマ別に厳選されたアートや作品を展示。絵画、彫刻、ファッション、建築、デザインなど現代アートを中心とした作品展示を鑑賞することができます。
東京都現代美術館の基本情報 | |
住所 | 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 月曜、年末年始 |
入館料 | 展覧会によって異なる |
公式HP | https://www.mot-art-museum.jp/ |
国立新美術館
国立新美術館は、日本で5館目の国立美術館として開館した美術館。有名建築家の黒川紀章が設計。「森の中の美術館」をコンセプトとするこの美術館は全身ガラス張りであることで、青山公園など地域の自然風景を眺められる設計となっています。
また、コレクションを持たない代わりに、企画展や公募展、シンポジウムなど魅力的なイベントを開催。訪れるごとに変化する多様な展覧会・イベントは、常に新しい刺激を与えてくれます。
国立新美術館の基本情報 | |
住所 | 東京都港区六本木7丁目22−2 |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 火曜(休日の場合は翌日)、年末年始 |
入館料 | 展覧会によって異なる |
公式HP | https://www.nact.jp/ |
森美術館
六本木ヒルズ森タワーの53階に開館した森美術館。高層階にそびえる森美術館は館内のアートだけでなく、外の景色を眺めることもできます。企画に寄り添った展示が特徴で、企画ごとに内装がガラリと変わります。訪れるたびに雰囲気の違いを楽しめる美術館です。
また、展覧会中は休館日なしで夜遅くまで開館しています。仕事帰りや食事の後にゆっくりとアートを楽しむのもいいかもしれません。
森美術館の基本情報 | |
住所 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー |
開館時間 | 月・水~日:10:00~22:00(入館は21:30まで)
火曜:10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜(休日の場合は翌日)、年末年始 |
入館料 | 【一般】休日当日窓口:2,000円
【一般】休日オンライン:1,800円 |
公式HP | mori.art.museum/jp/ |
東京国立近代美術館
東京国立近代美術館は日本で初めて開館した国立美術館。周辺には皇居、北の丸公園、千鳥が淵など、日本文化や自然豊かな環境が広がっています。
最大の特徴は13,000点を超える圧倒的な所蔵数。横山大観、菱田春草、岸田劉生らの重要文化財が含まれており、幅広いジャンルにわたる日本美術を堪能することができます。
国立近代美術館の基本情報 | |
住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
開館時間 | 10:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
※金・土曜は10:00〜20:00 |
休館日 | 月曜、年末年始 |
入館料 | 一般:500円
学生:250円 |
公式HP | https://www.momat.go.jp/ |
チームラボ ボーダレス
チームラボダーレスは、森ビルとチームラボが共同で運営するミュージアム施設です。コンセプトは「境界のない1つの世界のなかで、さまよい、探索し、発見する」。複雑な立体空間の中で、五感を使ってアートを楽しめる体験型施設となっています。
現在、お台場のチームラボダーボレスは2022年8月31日をもって閉館しました。2023年開業予定の「虎ノ門・麻布台プロジェクト」に移転オープン予定です。今後のチームラボボーダレスの展開に期待が高まります。
チームラボ ボーダレスの基本情報 | |
住所 | 東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン2階 |
開館時間 | 月曜~木曜:11:00〜19:00
金曜・祝前日:11:00〜21:00 土曜:10:00〜21:00 日曜・祝日:10:00〜19:00 |
休館日 | 第2・第4火曜日 |
入館料 | 一般・大高生:3,200円
子ども(4歳~中学生):1,000円 |
公式HP | https://www.teamlab.art/jp/e/borderless_azabudai/ |
北陸エリア
ここでは北陸エリアの現代アートを鑑賞できる美術館を見ていきます。
金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館は、石川県金沢市広坂にある金沢21世紀美術館です。建築界のノーベル賞とされる「プリツカー賞」に輝いた妹島和世氏と西沢立衛氏の建築家ユニット・SANAAが設計。
建物内の壁面の多くにガラスを採用することで透明性や開放性を演出。正面はなく、4つの入口から自由に出入りすることが可能です。
「まちに開かれた公園のような美術館」がコンセプトとなっていて、無料で楽しめるエリアや、展示が多いのが大きな特徴。数ある作品の中でもレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」が有名です。まるで服を着たままプールにはいっているように見えるアートを体験できます。
金沢21世紀美術館の基本情報 | |
住所 | 石川県金沢市広坂1-2-1 |
開館時間 | 展覧会:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
交流ゾーン:9:00〜22:00 |
休館日 | 月曜(休日の場合は翌日)、年末年始 |
入館料 | 展覧会によって異なる |
公式HP | https://www.kanazawa21.jp/ |
ECHIGO-TSUMARI ART FIELD
ECHIGO-TSUMARI ART FIELDは、新潟県の南側「越後妻有」と呼ばれる地域で開催されている大地の芸術祭です。アートによる地域づくりの取組みとして開催され、国内外から注目を集めています。
越後妻有の芸術祭では6つのエリア(川西・松代・十日町・松之山・中里・津南)からなる760k㎡の広大な地域に約200のアート作品が点在しています。代表的なのは2018年の大地の芸術祭にて、アート作品として改修された「清津峡渓谷トンネル」。一度にすべての作品を巡るのは難しいため、行きたい場所や見たい作品を決めておきましょう。
ECHIGO TSUMARI ART FIELDの基本情報 | |
住所 | 新潟県十日町市本町6−1−71−2 |
開館時間 | エリアによって異なる |
休館日 | 月曜(休日の場合は翌日)、年末年始 |
入館料 | 一般:4,500円
大学・高校・専門:3,500円 中学生以下:無料 |
公式HP | https://www.echigo-tsumari.jp/ |
東海エリア
ここでは東海エリアの現代アートを鑑賞できる美術館を見ていきます。
軽井沢現代美術館
2008年に開館した軽井沢現代美術館。「海に渡った画家たち」のコンセプトのもと、海外で高い評価を得ている日本人アーティストの作品をコレクション。草間弥生、奈良美智、イサムノグチなど有名アーティストの作品のほか、企画展にて様々なジャンルの若手アーティストの作品を展示しています。
入館料にはお茶とお菓子が含まれており、カフェコーナーにて気軽にティーブレイクも楽しめます。
軽井沢現代美術館の基本情報 | |
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町長倉離山2052-2 |
開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜(休日の場合は翌日)、年末年始 |
入館料 | 大人:1,000円
65歳以上&大高生:800円 |
公式HP | http://moca-karuizawa.jp/ |
関西エリア
ここでは関西エリアの現代アートを鑑賞できる美術館を見ていきます。
国立国際美術館
国立国際美術館は世界的にも珍しい、地下3階の完全地下型美術館です。個性溢れる外観デザインはシーザー・ペリ アンド アソシエーツジャパンが設計。竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしてデザインされています。
第二次世界大戦以後の国内外の現代アート作品を収蔵しており、収蔵数は約8,000点を誇ります。
国立国際美術館の基本情報 | |
住所 | 大阪府大阪市北区中之島4-2-55 |
開館時間 | 10:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
※金・土曜は10:00〜20:00 |
休館日 | 月曜(休日の場合は翌日)、年末年始 |
入館料 | 一般:1,200円
大学生:700円 |
公式HP | https://www.nmao.go.jp/ |
あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館は大阪、天王寺にそびえ立つ日本一の高さを誇る高層ビル「あべのハルカス」の16階に2014年3月にオープンしました。あべのハルカス美術館は、「あらゆるアートを、あらゆる人に。」をコンセプトに、展示品も特定のジャンルや時代にこだわらない幅広いコレクションを取り扱っているのが特徴です。
近鉄沿線の文化財をはじめ、日本・東洋美術、西洋美術、現代アートまで、多彩な展覧会を開催しています。
あべのハルカス美術館の基本情報 | |
住所 | 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階 |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 展覧会によって異なる |
入館料 | 展覧会によって異なる |
公式HP | https://www.aham.jp/ |
MIHO MUSEUM
小山美秀子のコレクションを展示するため、1997年(平成9年)11月に開館したMIHO MUSEUM。世界的な建築家I.M.ペイ氏の設計した美術館は、「桃源郷」をイメージして設計されました。枝垂れ桜の並木道、自然光を映して輝くトンネル、深い谷を渡る吊り橋が設けられています。
コレクションは、日本の古美術やシルクロードに沿った世界の古代美術など幅広い地域と時代に渡る作品が約3,000点以上が貯蔵。日本にある私立美術館として有数のコレクションを保有しています。
MIHO MUSEUMの基本情報 | |
住所 | 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 |
開館時間 | 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜(休日の場合は翌日)、年末年始 |
入館料 | 一般:1,300円
大学生:1,000円 小中生:500円 |
公式HP | https://www.miho.jp/ |
中国エリア
ここでは中国エリアの現代アートを鑑賞できる美術館を見ていきます。
足立美術館
実業家・足立全康が71歳のときに開館した足立美術館。近代日本画壇の巨匠である横山大観の作品は130点にのぼり、その他にも竹内栖鳳、橋本関雪、川合玉堂、上村松園ら近代日本画壇の巨匠たちの作品を貯蔵しています。
足立美術館は庭園も魅力の1つ。「日本一の庭園」と称されるこの庭園は、専属の庭師や美術館スタッフが365日休みなく手入れや清掃を行っています。絵画のように美しい庭園は四季ごとに表情を変え、見る人の心に感動を与えてくれます。
米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」による庭園ランキングで、19年連続日本一に選ばれています。美術館だけでなく、日本庭園を楽しむなら必ず訪れたい場所です。
足立美術館の基本情報 | |
住所 | 島根県安来市古川町320 |
開館時間 | 4月〜9月:9:00〜17:30(入館は17:15まで)
10月〜3月:9:00〜17:00(入館は16:45まで) |
休館日 | 月曜(休日の場合は翌日)、年末年始 |
入館料 | 一般:2,300円
大高生:1,000円 小中生:無料 |
公式HP | https://www.adachi-museum.or.jp/ |
四国エリア
ここでは四国エリアの現代アートを鑑賞できる美術館を見ていきます。
豊島美術館
豊島美術館は建築家・西沢立衛とアーティスト・内藤礼による美術館。瀬戸内海を望む豊島の小高い丘に佇むこの建物は水滴のような形が特徴。
美術館自体が内藤礼の「母型」という作品となっているこの美術館。天井に空いた2箇所の穴から、周囲の風や音、光を取り込み、自然と建物が呼応します。床のいたるところから水が湧きだし、一日をかけて「泉」が誕生するアートとなっています。心と身体で自然とアートを感じられる美術館です。
豊島美術館の基本情報 | |
住所 | 香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607 |
開館時間 | 3月1日〜10月31日:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
11月1日〜2月末日:10:00〜16:00(入館は15:30まで) |
休館日 | 火曜(3月1日〜11月30日)
火曜から木曜(12月1日〜2月末日) ※ただし祝日の場合は開館、翌日休館 ※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館 |
入館料 | 1,570円 |
公式HP | https://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html |
まとめ
今回の記事では、現代アートが鑑賞できる日本の美術館をエリア別に紹介しました。都内だけでなく、全国各地には魅力溢れる美術館が勢揃いです。ぜひ当記事で紹介した美術館を参考に、気になった美術館に足を運び、現代アートを堪能してみてくださいね。
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