アートの由来とは?語源や概念、役割についてわかりやすく解説
趣味で美術館巡りするなど、アートに興味を持ち始めている人が増えています。一方で「アートは何?」「アートが理解できない」と疑問が深まる方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、アートの語源や由来、役割を紹介するとともに、どのようにアートを楽しめばいいかについて紹介します。
アートとは
アートとは間接的に人や社会に影響を与えるものを指します。ただし「何がアートか」に対する明確な答えがないのが本音です。アートの種類は絵画や彫刻、インスタレーション、映画、音楽など様々。広義ではデザインや建築もアートの一つとして含まれることもあります。
58億円という巨額で落札された「ひまわり」を描いた天才画家ゴッホですが、生前に売れた絵は1枚のみでした。アートの作成者とそれを評価する鑑賞者がいることによって成り立つ関係性もまたアートといえます。
アートの語源
芸術や美術などの意味があるアートは、ラテン語の「アルス(ars)」が語源となっていて「技術」「資格」「才能」などの意味があります。当時は芸術、軍事、医学、建築工学を含めアートと呼んでいたのです。
アートの由来
元々人間の技術を意味するアートでしたが、18世紀の産業革命から科学が発展した結果、技術的な意味を持つ「technology」と芸術的な意味を持つ「art」を分けて捉えられるようになりました。
日本人にとってアートの理解が難しい理由
全国各地に美術館があり、アートフェスティバルなど各種イベントも盛んになってきている日本。それでも「何がいいのか理解できない」「なぜこんなにも高い値がつけられているのか」と思う方もいるのではないでしょうか。
日本人にとってアートの理解が難しい理由は、アートの知識不足にあります。アートのルーツは欧米であり、日本人のアートの作品は欧米のアート史の影響を受けているものもあります。
多くの作品は見た目の美しさだけでなく、作品に込められたコンセプトや意味を重要視します。そのため、作品の裏側にある背景や歴史を理解しないことには、作品に対する理解は深まらないというわけです。
スポーツ観戦はルールを理解してやっと分かるようになります。戦略や選手の情報など知識が増えれば、より楽しくなるはずです。この考えや姿勢はアートにも当てはまります。
欧米では子供の頃からの教育によってアートに対する概念をしっかりと持っていますが、日本にはその文化には根付いてなかったため、鑑賞力が育まれないまま、難解なアートを鑑賞する事態となりました。これが「アートが難しい」と言われている理由です。
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アートの役割
アートを知ったり、観たりすることで、以下のような効果が期待できます。
- 集中力が向上する
- 観察力が向上する
- 感性が豊かになる
- 美意識が高まる
- 視野が広くなる
- 絵画を通して自分の価値観を知れる
- アートの知識が増える
- リラックス効果
- ストレス軽減
作品やアーティストを理解しようと、鑑賞側は思考を巡らせます。自分なりの視点・価値観を持って、自分なりの答えを出す姿勢は観察力や想像力を育みます。
作品にはアーティストたちの多種多様な価値観が込められており、作品に触れることはすなわち、新しい価値観への出会いに他なりません。作品との出会いは感性を豊かにし、様々な物事に対する視野を広げてくれるでしょう。
また、アートに使われる様々な色は心をリラックスさせる効果もあります。多くの病院や公共の場にアートが取り入れられています。
アートの楽しみ方
アートの楽しみ方は人それぞれですが、アートを楽しむためには自分からアートを知ろうとする姿勢が大切です。
アートには様々な価値観が含まれています。当然好きなアートもあれば、好きじゃない、むしろ嫌いなアートもあるわけです。自分の価値観を知るためにも自分から作品に触れていきましょう。たくさんの作品やアーティストに出会い、好きな作品・アーティストを見つけるのが、アートの醍醐味です。
アートの様々な楽しみ方を以下にまとめしたので、参考にしてください。
- アーティストについて調べてみる
- 作品の歴史や背景を調べてみる
- 美術館・ギャラリーに行ってみる
- 作品を購入・レンタルしてみる
- 作品に対する自分の考えをシェアする
最近では、体験型ミュージアムなど五感を使って楽しめる美術館も増えています。見るだけでなく、聞いたり触れたりしてアートを体感できるのでおすすめです。
また、アートフェスティバルのような、お祭り感覚で様々なアートを楽しめるイベントが各地で開催されています。ぜひ足を運び、アートを満喫してみてください。
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まとめ
今回の記事ではアートとは何か、由来や語源、役割について紹介しました。アートは
元々ラテン語の「アルス(ars)」が語源となっていて「技術」「資格」「才能」などの意味がありました。
敷居が高く感じられがちなアートですが、アーティストや作品について調べるだけでもより身近に感じられます。アートに対する興味や価値観が広がれば、もっとアートを楽しめるはずです。ぜひ多くの作品と触れ合い、あなたが好きな作品・アーティストを見つけてみてくださいね。
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