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【注目】現代アートの日本人若手女性アーティスト10人を一挙紹介!

【注目】現代アートの日本人若手女性アーティスト10人を一挙紹介!

女性の現代アーティストを挙げると、草間彌生が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。令和以降も個性溢れる新規気鋭の女性アーティストが登場し、アート界隈を盛り上げています。

今回の記事では、現代アートの日本人若手女性アーティストにフォーカスして紹介していきます。現代アートに興味がある方はぜひ参考にしてください。

現代アートの日本人若手女性アーティスト10人

令和以降も続々と日本人若手女性アーティストが登場し、手掛けた作品は国内外から高い評価を受けています。ここでは、そんな現代アーティストの中から日本人若手女性アーティストを10人ピックアップして紹介します。

女性アーティストだけでなく、男性アーティストについても知りたい方は、注目すべき現代アートの若手日本人アーティスト12人|おすすめ購入サイトもご紹介もご覧ください。

1. 川内理香子

川内理香子は、1990年生まれで東京都出身の現代アーティストです。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域を修了。食への興味・関心を起点に、ドローイングやペインティング作品をメインに手掛けるほか、針金やゴムチューブ樹脂など多くのメディアを使って作品を展開しています。

小さい頃から食べることに対して敏感だった彼女。食事・会話・セックスといったさまざまな要素が作用し合うコミュニケーションの中で見え隠れする、身体と思考、自己と他者、それらの相互関係の不明瞭さを作品の中で表現しています。

2014年「第1回CAF賞」保坂健二朗の受賞をはじめ、2015年「shiseido art egg」art egg賞、2022年3月の「VOCA展2022」出展作家にも選出されるなど、注目されている日本の女性若手アーティストの一人です。

Twitter:https://twitter.com/banbi1212
Instagram:https://www.instagram.com/rikakokawauchi/

2. スクリプカリウ落合安奈

スクリプカリウ落合安奈は1992年生まれの埼玉県出身の現代アーティストです。2016年に東京藝術大学油画専攻を首席、また美術学部総代として卒業。現在はルーマニアを拠点に活動しています。

日本とルーマニアの2つの母国を持つ彼女の作品のテーマは「土地と人との結びつき」。国内外のフィールドワークと霊長類学へのリサーチを重ね、インスタレーションや写真、映像、絵画などのメディアを横断した活動を展開しています。「時間や距離、土地や民族を超えて物事が触れ合い、地続きになる瞬間」を紡ぎます。

Portfolio:https://www.ana-s-ochiai.com/works
Instagram:https://www.instagram.com/ana_scripcariu_ochiai/
Twitter:https://twitter.com/ochichhi

3. 西條茜

西條茜は、1989年生まれで兵庫県出身の現代アーティストです。京都市立芸術大学で陶磁器を専攻し、在学中にはRCA交換留学を経て、2014年に同大学院を修了。

「虚構」という概念を創作の基盤に、陶芸と現代美術をかけ合わせた作品が特徴です。陶芸の手法や構造を独自に再解釈しながら、狭義の陶芸の枠組みを越え「身体性」をテーマに制作しています。

2021年には、声や息を使うサウンドアーティストのバロンタン・ガブリエと、アートユニットTŌBOEを結成。身体的なアプローチを絡めた作品・パフォーマンスにも取り組んでいます。

Instagram:https://www.instagram.com/saijoakane/

4. 持田敦子

持田敦子は、1989年生まれの東京都出身の現代アーティストです。2013年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業、2018年には東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻を修了。

既存の空間や建物に障害物や増設物を取り込んだインスタレーション作品が特徴です。家、個人の部屋、公園、レストラン、学校の教室、廃ホテル、旧刑務所などさまざまな環境で作品を制作。空間や建物を分断したり、逆転させたりすることで、鑑賞者の常識や感覚に働きかけ、変化させる作品を多く手がけています。

Portfolio:https://atsukomochida.jp/
Facebook:www.facebook.com/atsuko.mochida

5. AKI INOMATA

AKI INOMATAは、1983年生まれで東京都出身の現代アーティストです。2008年に東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻を修了。人間以外の生きものや自然との関わりから生まれるもの、あるいはその関係性をテーマに、ヤドカリやミノムシ、インコや犬など、さまざまな生き物と共に作品を制作することで知られています。

主な作品は、ヤドカリが3Dプリンターを用いて世界各地の都市をかたどった「やど」へと引っ越しを続ける「やどかりに『やど』をわたしてみる」、飼犬の毛と作家の髪でケープを作りお互いが着る「犬の毛を私がまとい、私の髪を犬がまとう」。

Portfolio:https://www.aki-inomata.com/
Instagram:https://www.instagram.com/akiinomata/
YouTube:https://www.youtube.com/c/AkiInomata_jp

6. 石原海

石原海は、1993年生まれの東京都出身の現代アーティスト・映画監督です。2018年に東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を卒業。愛、ジェンダー、個人史と社会を主なテーマとして、フィクションとノンフィクションを混ぜて作品を制作しています。

2019年には初長編映画「ガーデンアパート」、東京藝大学の卒業制作「忘却の先駆者」がロッテルダム国際映画祭で二作同時に選出、2021年にはshiseido art egg入選、個展「重力の光」を開催するなど、国内外で高い評価を受けているアーティストです。

Portfolio:http://www.ummmi.net/works
Instagram:https://www.instagram.com/_____81/

7. 片山真理

片山真理は、1987年生まれで群馬県出身の現代アーティストです。2012年に東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻を修了。

先天性の四肢疾患により9歳で両足を切断した彼女は、手縫いの作品や装飾を施した義足を使用したセルフポートレートを制作しています。アーティストとしての活動だけでなく、歌手、モデル、講演、執筆など幅広く活動しています。

第58回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展では、「May You Live in Interesting Times」というタイトルの作品を出展。写真集「GIFT」とヴェネツィアでの展示が評価を受け、第45回木村伊兵衛写真賞を受賞しており、国内外で評価されているアーティストです。

Instagram:https://www.instagram.com/katayamari/

8. 友沢こたお

友沢こたおは、1999年生まれのフランス出身のアーティストです。東京藝術大学美術学部絵画学科油絵専攻に入学、現在は東京藝術大学大学院美術研究科に在籍しています。

顔にスライムを貼り付けた独特の自画像が特徴です。写真のモデルは自分自身。自分の顔にスライムをかけて、そのとき得られた温度や肌感などの感覚をアートに表現します。油絵で描いたと思えないほどのリアル質感や透け感、柔らかさなどの表現は、鑑賞者に強いインパクトを与えます。

Twitter:https://twitter.com/kkkotao1
Instagram:https://www.instagram.com/chan_kotao/

9. 熊谷亜莉沙

熊谷亜莉沙は1991年生まれで大阪府出身の現代アーティストです。2013年に京都造形芸術大学洋画コースを卒業、2015年には同大学大学院総合造形領域を修了。

大阪の遊郭街で営む高級ブランド専門ブティックの華やかさと、バブル崩壊後の空虚さも体感しながら育った彼女。そんな彼女の作品は人を視点に、富裕と貧困、生と死、愛と憎しみなどをテーマにした作品が多いのが特徴です。

モチーフは、ヴェルサーチの服をまとった男性、豹のオブジェや献花など。圧倒的な描写力とドラマチックな明暗差、引き込まれるような深みのある黒色が印象的です。

Twitter:https://x.com/isaygoodbyetome
Instagram:https://www.instagram.com/arisakumagai_art/

10. 村上早

村上早は、1992年生まれの群馬県出身のアーティストです。2016年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コースを修了し、現在は群馬を拠点に活動しています。銅版画家である彼女は、銅板に直接傷をつけながら、人物や動物、植物などの作品のモチーフを描きます。

自分自身の記憶や過去の経験から、銅板は人の心で、その銅板につけられる傷は人の心の傷、刷るときのインクが血で、擦り取る紙は、ガーゼや包帯という認識で作品を制作しているとのこと。心の傷を銅版画の工程に重ねて作られるアートは、多くの人を魅了します。

Instagram:https://www.instagram.com/do_han_saki/?hl=ja

まとめ

今回の記事では、現代アートの日本人若手女性アーティストを紹介しました。紹介した女性アーティストはほんの一部であり、新規気鋭の女性アーティストが続々と登場しています。

これから売れそうな、頭角を現しそうなアーティストを探してみるのも現代アートを楽しむ方法の一つです。現代アートが気になった方は、美術館やギャラリーに足を運んだり、実際に購入してみるのもいいかもしれませんね。

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